預言書としての詩篇(から始まって、今や、様々)

愛される詩篇。その麗しさだけでなく、嘆き、呻きも共感を呼ぶが、預言書としての深い真実があることを解きほぐす。そのほか、つれづれに。

2019年8月のブログ記事

  • ーム が気になる

    今日は涼しかったので、草花を買って来て、教会の玄関に飾ってみた。

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  • 詩篇33:18~19

     「主を恐れる者」とは、この世の財力、数の力などに拠り頼まず、神にのみ拠り頼む者である。しかし、全部、神任せでいいという訳ではない。自分の果たすべき責任もあるし、パウロも、自分には人一倍、人間的なものに頼るところがある(エリートのパリサイ人で、その熱心さが自分の頼る力だ)と言っている。ただし、キリ... 続きをみる

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  • 9月には発売できるはず

    新しい本(聖書の解説本)の出版準備中だが、2~3日前に、表紙デザインの方向性を決めるためにと、2つのデザイン案が提出されてきた。あくまでも方向性を決めるためということだが、あれこれと注文を付け、出版社も同意し、その線で行きましょうということになった。よって、あとはデザイナーさん次第。どこのどなたか... 続きをみる

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  • 詩篇33:13~17

     神は人の心を調べる。神は全知であり、何も神の前に隠すことは出来ないはずなのに、『地に住むすべての者に目を注がれる』のだという。一人残らず、その『わざのすべてを読み取る』と。そこまでして何を調べようというのか。それは、人がその心にどんな計画を持っているか、だ。何故なら、10~11節に言われていたよ... 続きをみる

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  • 詩篇33:9~12

     神の言葉によって天と地は造られた。『主が命じられると、それは堅く立つ』と9節にある通りだ。ただ、詩人が言いたいのは「神の言葉は絶対だ」ということであり、その一例としての天地創造をもって「ほらね」と示しているのである。そして、神の言葉の絶対性の説明として「主の計画はなるが、国々の計画は神が虚しく(... 続きをみる

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  • 詩篇33:1~8

     賛美は心の直ぐな人達(自らを罪人と認めて、悔い改め、赦され、救われた人)に相応しい。それは、お似合いであるというような意味ではない。救われた者こそが賛美するべき、ということである。いやむしろ、救われた者が賛美しないでどうするのか。何故なら、賛美は礼拝の中心だからだ。例えば、説教を聴くことも、神の... 続きをみる

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  • 詩篇32

     罪を赦された人は幸いである。だから悔い改めなさい、という内容の(比較的シンプルな)詩である。が、幾つか引っかかるところもありはする。まず『心の直ぐな人』や、『正しい者たち』、『心に欺きのないその人』という表現だ。それは「悔い改めて罪を赦して頂いた人達」を指すのは間違いはない。つまり、神を信じ従う... 続きをみる

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  • ウルトラへビィ&ブルージー

    2007年の「街中コンサート」という一般のライブで録音した。その時の写真がこれ。牧師になって15年、46歳の時だ。 作曲したのは1988年(まだ神学生1年の時)。 オリジナルはZZTOPみたいな感じにしようと多重録音したハードロックだったけど、バンドではリズムを変えて、へビィなシャッフルにした。 ... 続きをみる

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  • 詩篇31

     悲痛な訴えと信仰の告白が交錯する、複雑な詩である。何があったのかダビデは極度の苦しみの中で、「神に見捨てられた」と不信仰になったのだとも言う。しかし彼は、そこから立ち直り、信仰による勝利の確信を持つに至る。不安と恐れの入り混じる中で、どうすれば勝利の確信が持てるのか。その秘訣は何か。  まずは、... 続きをみる

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  • 詩篇30

     致命的な危機からの脱出と回復、それが、この詩の内容であるのだが、どんな危機があり、どのように脱出したのか。ダビデは「私を見殺しにして神様に何の益がありますか。あなたを賛美出来なくなってもいいんですか」と、駆け引きをするかのように訴えた。それが功を奏したのか「神は、嘆きを踊りに変えてくださいました... 続きをみる

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  • 刊行まであと少し!

    19日に出版社の方から「デザイナーさんもお盆をはさんだので、表紙デザイン案(3パターン)は来週になりそうです」と連絡は来ていたが、それでも、もしかしたらと期待していたのだけれども、やはり来週になりそうだ。楽しみなだけに待ち遠しい。どんなのが出て来るかな。これさえ決まれば、すぐに発売となるので、あと... 続きをみる

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  • 詩篇29

     主に栄光を(返せ、ではなく)帰せよ、と聖書は言う。一旦、奪ってから返す、は良くない。栄光は主から出て主に帰るもの(誰のものでもなく、初めから主のもの)なのだ。では、どうやって帰らせるのか。それは、祭司として偉大な神を礼拝することによってである。その神の偉大さが3~10節に記されている。「主の声は... 続きをみる

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  • 詩篇28

     まず祈り。例によって「助けて、救って」と訴えている。そのあと独白としての「信仰の告白」が続く。ところが、最後の祈りでは、またもや「救って下さい」と訴えるのである。不安や恐れの中、信仰によって勝利の確信に至ったものの、それでも不安は完全には拭い去れなかった、ということだろうか。ならば、この詩は私達... 続きをみる

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  • 詩篇27

     主を待ち望め、とはどういうことか。心を強くせよ、ということは、気弱な人はだめだということだろうか。『雄々しくあれ』という、なんとも力強い言葉ではあるが、「漠然とした励まし」などではなく、具体的・実際的な力を、この詩から受け取りたい。  ダビデは『一つのことを主に願った』。願い事があるということは... 続きをみる

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  • 詩篇26

     『私を弁護してください』とダビデは言うが、それは助けを求めていると言うより、むしろ、裁き(正しい判断)を要求しているのである。新共同訳で『主よ。あなたの裁きを望みます』と訳されている通りだ。それも「私は正しく歩んだ」ということを判断してほしいというのである。そして、これからもそうするつもりだ、と... 続きをみる

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  • 詩篇25

     アルファベット詩は、その内容を覚えやすくさせるという効果がある。では、この詩で何を覚えさせたいというのだろう。特徴的なのは「小道」という言葉だ。詩篇に4回ある内の2回がここに出てくる。  主の小道とは、信仰者が歩むべき道のことだ。つまり「どのように生きるべきか」ということであるが「それを教えて下... 続きをみる

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  • 詩篇24

     契約の箱(神の臨在の象徴)が王宮に運び入れられた時の歌だと言われる。しかし、創造主なる神は、箱などに収まるようなお方ではないと、この詩は表明するのである。逆に、クリスチャンの体が聖霊なる神の宮であると聖書は言う。その集まる所に主も臨在される。まさに、エクレシア(召し出された者の群れ)である教会が... 続きをみる

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  • 詩篇23

     主イエスが私の羊飼い。だから安心、安全、乏しいことがない。確かに。だが、たとえ死の陰の谷を歩くこと(絶体絶命というような状況)があっても恐れないと、私達は言えるだろうか。いや、高い所から落ちそうな時、恐怖を感じるのが普通ではないだろうか。そう、ここで聖書が言う『恐れない』のは『わざわいを』であっ... 続きをみる

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  • 詩篇22(クリスマスのメッセージ)

     主の受難を預言した「十字架の詩篇」である。その預言の通り、主は十字架の上で『わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか』と叫ばれた。本当なら、罪ある人間である私達が神から見捨てられるべきなのに、御子が代わりに見捨てられて下さった。信じる者の罪を赦すためだ。その為に(見捨てられて死ぬ... 続きをみる

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  • 詩篇21

     20篇において、神の民は王の為に祈り歌った。その祈りに神が答えて下さったゆえ王は勝利を取れた。その感謝の歌、それが21篇だとされている。すなわち、これは王の王キリストの勝利の歌なのである。  ただ8節以降は神の裁きが記されている。神を憎む敵共を一人残らず見つけ出し地獄の炎で焼く、と。それは未信者... 続きをみる

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  • 詩篇20

     聖書は、神から人間(私)へのラブレターだと言われる。確かにそうだ。だが、聖書の言葉を何でもかんでも自分に当てはめていいというわけではない。例えば『主があなたの願いどおりにしてくださいますように』と聖書が私に語りかけているのだから、私の願いが何でも叶うはずだ、と考えてはならないのである。何故なら、... 続きをみる

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  • 詩篇19

     6節までは宇宙について、7節以降は主の戒めについて、と2つの話に分かれているように思えるが、そこには一本の筋が通っている。それは「神の秩序」だ。  まずは宇宙。それは規則正しく動いている。それは決して偶然にできたものではない。全能の神の御手の業である。ゆえに、天は神の栄光を証しし『大空は御手の業... 続きをみる

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  • 詩篇18 ③

     表題にある通り、この詩はダビデの実体験(サウルの手から救われたこと)を歌っている。だが、それにしては、やや誇張されていると感じる。例えば『私は私を憎む者を滅ぼしました』だが、ダビデを憎んだサウルを、ダビデは殺さなかったのに、滅ぼしたとは言い過ぎだ。  詩篇は讃美歌集であると同時に、預言書としての... 続きをみる

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  • 詩篇18 ②

     ダビデの祈りが神に届き、神は『天を押し曲げて降りて来られた』。それは、単にダビデを助けるためだけのことではない。『この主を呼び求めると、私は、敵から救われる』というダビデの言葉が、実は、人間の救いのことをも指している(ローマ10:13参照)のと同じだ。そう、まさしく神は、救いの道を開くために『天... 続きをみる

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  • 詩篇18 ①

     サウル王から命を狙われるという絶体絶命の危機に、ダビデは神に祈った。すると、その祈りが神に届いた(命が救われた)というのである。さすがは信仰者ダビデというところか。ところが、そのダビデでさえ、子供が助かるようにとの祈りは神に届かなかったのである。  「神に届く祈り」と「届かない祈り」の違いは何か... 続きをみる

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  • 詩篇17

     神に心を調べられても何も見つからない、とダビデは言うが、それは本当か。彼は、それほどに完璧な人間だっただろうか。いや、不倫もしたし、その夫を騙して死に至らしめもした。どこが『無法者の道を避けた』と言うのか。事実、彼は自らの罪を認めて、それでも「あまり厳しく責めないで下さい」と詩篇6:1で、神の憐... 続きをみる

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  • 聴けます!

    いつも自分の説教を録音していて、あとで必ず聞く。客観的に、どこが良かったか、どこが良くなかったか、どこをどうするべきだったかを自分の学びとするためだ。 昔、ロックギタリストだった頃も、そうして自分の演奏を聴き直すのが常だった。それをするかしないかで成長の度合いが変わるからだ。 自己満足ではなく、第... 続きをみる

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  • 哀愁の・・・

    いつ頃からか、どうもおかしいとは思っていた。衰えたな、とも。 エリック・クラプトンだ。 しかし、それは単なる老化によるものではなく、なにやら体の不調でギターが思うように弾けなくなってるらしいという事を知った。 ジェフ・ベックは全然衰えてないのに残念だ。 昔の(クリームの頃の)クラプトンは憧れだった... 続きをみる

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  • 詩篇16

     土地の分割に使う「測り綱」(巻き尺の代わりのもの)が、自分の好む所に落ちた(その土地が自分のものになった)というのだが、どんな土地を好んだのだろうか。悪い土地を好む人はいない。例えばロトは、豊かな土地を選んだ。しかし、人間的な目で見た「良い土地・条件」は、必ずしも良いとは限らない。それはロトの結... 続きをみる

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  • 近日発売!

    一般の出版社から近日発売予定の新著(聖書の解説本)の本文の編集・校正が終わり、タイトルも決定し、著者紹介、本の紹介の文章も出来上がり、あとは表紙のデザインだけ。ただいまデザイナーさんが考案中。いくつかの材料(キーワード、画像)は提示したけど、それらが使われるのか、全く予想外のものが出て来るのか、楽... 続きをみる

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  • 詩篇15

     神に従って生きる(正しく歩み、義を行う)人、『その人は』こんなことをしない、と3~5節まで続く。つまり、それが信仰者の生き方だ、ということである。そして、その人は『決してゆるがされない』。  具体的には、どんな生き方をするというのか。まず「利息を取らない」。ということは、貸した分は返してもらって... 続きをみる

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  • 詩篇14

     1~3節は、ローマ3章で引用されているように「全ての人は罪に捕らわれている」ということを言っている。皆が不法を行っている、ということだ。で『不法を行う者らは誰も知らないのか』と続くが、ここで詩人は、何を言いたいのか。不法を行う者らが「知らない」のは「何」か。とにかく、彼らは、何かを知らないがゆえ... 続きをみる

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  • 詩篇13

     『いつまでですか』と、4度叫ぶ詩人。苦しみの中での呻きのような祈り。それが、この13篇である。そのような姿は「信仰の勇者」には見えないかもしれない。しかし、果たして、苦しむことは不信仰なのか。信仰者はいつでも弱みを見せず、強く雄々しくあるべきか。確かに聖書は「いつも喜び、全てのことに感謝せよ」と... 続きをみる

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  • Amazing Praise

    2001年に作って録音した曲。 元ネタは、有名なゴスペルの「アメイジング・グレイス」。 日本語では「驚くばかりの」だ。 ゴスペルと言えば、大人数で元気よく英語で歌う、そんなスタイルが人気であり、 迫力もあっていいのだが、 私の場合、一人で歌うので、寂しい。 多勢に無勢。太刀打ちできない。 しかも、... 続きをみる

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  • 詩篇12

     世の中で、卑しいことが崇められているときには、悪者が至る所で横行する、とダビデは言う。それはそうだろう。そうなるに違いない。残念ながら本当のことだ。が、アーメン! とは言いにくい。  あえて、そんな嘆きの言葉で詩を結ぶのは何故か。この詩は、形式的には、「悪者が横行する」という結びの句に対して、「... 続きをみる

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  • 詩篇11

     言葉(音)は、空気の振動によって耳に届く。それが「聞く」ということだが、その聞いた言葉が心を動かす。時には、それが更に心の奥底に深く刺さる場合がある。それを「魂に届く」と言うのだろう。  さて、「誰か」がダビデの魂に言う。『鳥のように、お前達の山に飛んで行け』と。それは、鳥のように「何かに身を潜... 続きをみる

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  • 暑いけど

    運動不足こそ諸悪の根源と悟って軽い運動を始めてから約3週間、体調がよくなってきた気がする。 すると現金なもので、運動が楽しくなってきた。 問題は、いつまで続くか。 出来れば、このまま続けていきたい。 還暦まであと1年8か月。元気なおっさんを目指す。

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  • 詩篇10

     悪が栄える陰で『不幸な人は、強い者によって砕かれ、うずくまり、倒れる』。そのような現実を見ることがある。それゆえに悪者は『神は忘れている。顔を隠している』と、神を侮る。  面白いのは、彼らは、神の存在を否定してはいない、ということだ。ただ、侮っているのである。『私は揺るぐことがなく、代々にわたっ... 続きをみる

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  • 詩篇9

     「アルファベット詩」と呼ばれる詩であるが、肝心なのは形式ではなく、内容だ。この9篇は、神に背を向ける人々に対する裁きと共に、「貧しい者を神は決して忘れない」と宣言する。  すると、聖書は、貧乏は良いことだと言うのだろうか。確かに「金持ちが天国に入るのは……難しい」と主は言われたし、「貧しい者は幸... 続きをみる

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  • 編集・校正中

     今、近々発売予定の書籍の編集・校正作業をしているのですが、これがまた大変細かいシビアな作業で、出版社様にはご苦労をおかけしております。  今度の本は、自叙伝ではなく、聖書についての(解説)本です。それも、キリスト教出版社からではなく、一般の「G書房(仮名)」から出ます。  発売日等、決定次第、こ... 続きをみる

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  • 詩篇8

     宇宙の余りの壮大さのゆえに『人とは何者なのでしょう』とダビデは言う。よく言われるように、広い宇宙から見れば人間など、踏みつぶしても気付かない虫のようにちっぽけな者なのである。なのに神は、気付かないどころか、『これを心に留め、顧み』て下さった、というのだ。なんという恵みだろうか。その恵みの大きさに... 続きをみる

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