預言書としての詩篇(から始まって、今や、様々)

愛される詩篇。その麗しさだけでなく、嘆き、呻きも共感を呼ぶが、預言書としての深い真実があることを解きほぐす。そのほか、つれづれに。

おおらかな時代

むかし話で、働いていた店で中学生(?)が宴会をして急性アル中になった話を書いた。(「電車も、ビルもまるごと」という記事参照)
その店は、ビルごと消えてなくなっているけど、思い出せば、本当に、とんでもない店だったなあ、とつくづく。


あるときのこと。
日頃、折り合いの悪かった店長と主任が、いつものように店の中で口論をしていた。またか、と見ていたら、なんと、殴り合いのけんかになった! それも店の営業中に、店のど真ん中で、客もいるのに! そもそも、互いに両手をぶんぶん振り回してるなんて派手なけんかは久しぶりに見た。
厨房のチーフが「とめろ!」と叫ぶ。チーフと共に止めに入る。二人を引き離す。店長の興奮は止まらない。客は帰る。
店長は主任を店の奥(と言っても、店内の客席)に連れて行き、怒り心頭でまくしたてる。大声で。店中に響き渡る声。客なんか入るはずがない。
かなりの時間続いたが、翌日以降、結局主任は出勤しなくなった。そりゃあそうだろうなあ。
そうこうしているうちに店長も無断欠勤の挙句に消息不明に。噂では、元からメンタル的に何か問題があったらしい。
店長も主任も不在の店を仕方なく切り盛りしたのが、何を隠そう、私だ。レジの締めからバイトの面接まで、店長代行を(誰からも任命されてないけど)やる羽目に。もう無茶苦茶。


あ、また今、思い出した。
あるとき、そのけんかが起きるより前に、店長が私(当時ボーイジョージの真似をして化粧道具一式そろえて女装してた)

( ↑ 本物のボーイジョージ。こんな感じで)


に「面白いじゃないか、化粧して来いよ」と言うので、本当に化粧して店に出たら、烈火のごとく怒って「ふざけんな! ここは飲食店だ!」って怒鳴られた。決して、化粧が気色悪い出来だったのではない。普通に女に見えてた(と思う)し、ナンパされたりもしたもんだ。なのに、自分から「して来い」って言ったくせに。


まあなんだかんだで、その店は当然、つぶれたわけだ。


誰だつぶしたのは。


お、おらか? 
お、おらじゃねえ。
お、おおらかだねえ。

1983年12月12日と裏に書いてあった。
このときは、化粧してない(店の中だから)。
なんで、こんなポーズなのかは不明。
帽子かぶってます。

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