預言書としての詩篇(から始まって、今や、様々)

愛される詩篇。その麗しさだけでなく、嘆き、呻きも共感を呼ぶが、預言書としての深い真実があることを解きほぐす。そのほか、つれづれに。

異議あり!

先月のことなんですけど…
すぐに書こうかとも思ったんだけども、まあいいか、と思ってやめたんですが、
一カ月経っても腹立たしさが消えないので、意を決して、書くことにしました。


       *


11月16日、福岡高等裁判所にて。
「福島原発事故被害救済九州訴訟」控訴審の第二回期日。
意見陳述するために私は原告席に座っていた。
裁判が始まる直前、いつも事件番号を読み上げる係の黒いガウンを着た人が
私の所に来て、「マスクは?」と言う。
こんなことは、今までなかった。初めてだ。
裁判所ではマスクは任意だ(強制する法的根拠は無い)と知っていたし、
今までもノ―マスクで何も言われたことは無かった。


心臓が悪いのでマスクできないんです」と答えると、
裁判所ではマスクをお願いしています」の一点張りで、聞く耳を持たない。
で、「持ってないなら、これを」と、白い不織布マスクを差し出してくる。


ちなみに、本当に心臓には不安がある。
一年前の夜中に急激な胸の痛みで精密検査をし、それ以来、ニトロを持ち歩いている。
マスクによって低酸素血症になると、全身に酸素を送るために沢山の血液を流そうと心臓に負担がかかることによって心筋梗塞を起こしてしまうかもしれないから、マスクはしない。(とにかく、マスクは体に悪い。風邪を恐れるあまり心筋梗塞…なんて愚かだ)


更に言えば、原爆の被爆者手帳を持っている人(放射能を一定量浴びた人)は、特定の疾病に対する医療・治療が無料であり、その中には心筋梗塞も含まれる。
私も2011年に福島で少なからず被曝してるから、その影響もあるのかもしれない。


で、そのあと、黒ガウンの人、一旦引っ込んで戻ってきた。
裁判体と相談しましたが、具合が悪くなったら言って下さい」とのこと。
裁判体とは、裁判長を含む3人の裁判官のこと
つまり「具合が悪くなるまでマスクつけろ」ということだ。



何という暴論。具合が悪くなってからでは遅いではないか。心筋梗塞を起こしたらマスクを外していいって…殺す気か。
だいたい、「マスクをお願いしています」って頼まれて、「嫌だ」って断って、理由も言ってるのに、それでも「お願いします」って、マスクするまで繰り返すのは、それは、紛れもない「強制」じゃないか。法を何より重んじる裁判所で、法的根拠のないことを強制するなどあるまじきことではないか


しかし、退廷させられたら意見陳述が出来ないし、腹も立ったので、
倒れたら面倒見て下さいよ!」と言って、マスクをすることにした。
黒ガウンの人も、多少ムカついたような態度だった。



「お願い」に対して受け入れるも断るも自由のはず。
何故、断ることを断わられるのか。
例えば、「100万円頂戴」って「お願い」すれば、おそらく誰もが断るだろう。
当たり前だ。なんでそんなお願いを聞かなきゃいけないのだ。
それを、100万円くれるまで「頂戴!」って言い続ければ、それは犯罪に近づいて行くのでは?
裁判所までもが、そんなことをするようになるとは、世も末だ。




その後、始まった裁判の中で、私は意見陳述をしたわけだが、それは被告側の「弁済の抗弁」という常識はずれな主張に対しての怒りの抗議だ。皮肉と嫌味をたっぷり含ませて抗議した。あまり乱暴な言葉を使うと退廷させられるかもしれないので、


丁寧に











「ふざけるな! ということで御座います」


と言って差し上げた。


その最中、かの黒ガウンの人、私の発言の記録を取りながら、「なんじゃ、コイツ」というような感じの目で、上目遣いで私に一瞥くれた。




私の陳述が終わり、そのあと被告側の主張の最中にも、怒り心頭に達した私は、被告の言葉をさえぎって、










「異議あり!」


民事では珍しいことかもしれないが。


すると裁判長
「何ですか?」


それで、さっき以上の勢いで意見をぶつけた、そんな紛糾した裁判だった。






とにかく、
裁判所の
お願いしています」という言葉を使っての強制には「異議あり!」だ。

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