預言書としての詩篇(から始まって、今や、様々)

愛される詩篇。その麗しさだけでなく、嘆き、呻きも共感を呼ぶが、預言書としての深い真実があることを解きほぐす。そのほか、つれづれに。

2019年10月のブログ記事

  • カネか平和か(箴言17:1~3)

     「裕福で争いがある」より、「貧しくても平和」が良い、と聖書は言う。それに対して、「アーメン」と言える心でありたいが、いざ本当に貧しくなればどうだろう。例えば、夕食にパン一切れしかないなら、その家庭(夫婦間)には争いが起きるかもしれない。それゆえに裕福を求めるわけだが、そこで逆にまた競争、争いが起... 続きをみる

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  • どゆこと?! 意味わかんない

    発売から約一か月しか経ってないのに、もう中古品が出回ってる。 しかも、新品の倍の値段で! 新品買えるのに、なんで? 摩訶不思議。 ただいま、Amazon売れ筋ランキング38位です。 100位以内に出たり入ったり、しがみついてます。

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  • 逃げろ!(創世記19:15~29)

     主は、ソドムとゴモラを滅ぼそうとされた。その町に住んでいたロトとその家族は、ノアとは違って、決して「神の前に正しい」とは言えないが、主はロトを憐れみ、救い出そうとされ、『いのちがけで逃げなさい。この低地のどこででも立ち止まってはならない』と言われた。そのあたりの低地一帯は危険な領域だからであろう... 続きをみる

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  • 神は休まない!(創世記1:31~2:3)

     神は7日目に、全ての創造の業を休まれた。そして、その日を聖とされた。安息日に働いてはならない、という教えは、これに由来する。  しかし実際は、『父は今に至るまで働いておられます』と主が言われたように、神は休養を必要とするようなひ弱なお方ではないし、常に私達の祈りに耳を傾けておられるお方である。『... 続きをみる

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  • 詩篇74(攻撃されている)

     聖所(エルサレム)が踏みにじられているから助けて、と訴えている。それは歴史的には、BC586年のバビロンによるエルサレム破壊~バビロン捕囚の事だ。その後、帰還した人々の中にアサフ族がいて、賛美を導く務めを担った。つまり、この詩は、既にバビロンから解放された時点で書かれているという事だ。もう済んだ... 続きをみる

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  • 計画は無駄?(箴言19:21)

     主のはかりごとだけがなる、と聖書は言う。では、主のはかりごと(神のご計画)は何か。それは、『災いではなく、将来と希望と平安を与える計画』(エレミヤ29:11)であり、『目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないものを備えている』(Ⅰコリント2:9)、... 続きをみる

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  • もうちょい旧約(伝道者の書7:16~18)

     快適さのためには、ゆとり、余裕、緩やかな部分、というものが欠かせない。車のハンドルで言えば、「あそび」が必要だということだ。服もそうであるように、厳密過ぎてもルーズ過ぎても不快となる。『過ぎたるは及ばざるがごとし』という言葉の通りだ。  さて聖書も、正し過ぎてはいけない、悪過ぎてもいけない、知恵... 続きをみる

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  • 出版社のサイトで「著者の声」掲載

    10月1日全国発売された拙著『苦しくならない聖書の本』~福音の真理・命を守りたくて~ アマゾン売れ筋ランキングの50位くらいと100位より下とを行ったり来たりしております。非力ながら、奮闘中です。 出版社のサイトに「著者の声」として掲載されてました。よろしければお読みください。

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  • 詩篇も続きますが…(伝道者の書3:11~14)

     神のなさることは全て時にかなって美しい……はずであるが、つい、「神様、何故ですか!」「どうしてですか!」「まだですか!」と不平をこぼしてしまいやすい。時には、神様に見放されたと感じることもあるかもしれない。それは、聖書が言うように、神のなさることを初めから終わりまで見極めることなど出来ないのだか... 続きをみる

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  • 少し趣向を変えて旧約をランダムに(ホセア6章)

     1~3節のイスラエルの悔い改めの言葉は、本気ではなく、その場しのぎのお題目である。神は、そんないけにえより、誠実を喜ぶ(つまり、全焼のいけにえより、神を知ることを喜ぶ)。  本当の信仰者は、神を知っている。私達は、神を信じるだけでなく、知ることが必要だ。  勿論、見ずに信じる者は幸いである。私達... 続きをみる

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  • 詩篇73(真の信仰)

     神はイスラエル(本当の意味での…、神の約束を信じて生まれた神の子)に対して慈しみ深い。しかし、と詩人は、それに反するかのように自らの歩みは「すべるばかりだった」と言う。その理由は、悪者が栄えるのを見て妬んだからだと。神に背く者が(神に従わないのに)何故栄えるのか。神のしもべが何故苦しみに遭うのか... 続きをみる

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  • 詩篇73:1(似て非なる福音を捨てよう)

     「神は慈しみ深い」という宣言である。ただし、イスラエルには、である。同時に、心の清い人に。それはつまり、ヤコブ(神を求める一族=イスラエル)であると詩篇24は言う。では神はイスラエル民族以外には目もくれず、慈しみも示さないのか。それ以前にイスラエル人は皆、心が清いのか。いや、イスラエルという国に... 続きをみる

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  • 詩篇72

     詩篇第二巻の最後の(ソロモンによる)詩は「ダビデの祈りは終わった」で終わる。不思議だが、問題は、何を祈っているのか、だ。  まず「王の子」とは誰か。ソロモンだとすれば王ダビデにとってのみ意味のある祈りであって、私達異邦人(しかも庶民)には無関係だ。しかし、その「王の子」である「彼」の為の祈りをよ... 続きをみる

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  • 詩篇71(本当の生き返り)

     悪者(4節)とは誰か。この詩を書いた時、詩人(ダビデ?)はかなり高齢であったと思われるが、問題は、老いても尚まだ信仰の戦いの中にある(悪者に攻撃されている)という事だ。9~13節を見ると、あたかも惨めな晩年を送っているかのようにも思える。しかし、決して神に失望してはいない。むしろ後世に伝えたいと... 続きをみる

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  • 詩篇70(忘れた?)

     40篇13~17節と同じ詩である。まさか、既に書いた事を忘れたわけではあるまい。では何の為に同じ事を2回も書いたのか。それは表題にある通り「記念の為に」だ。そこが40篇との違いである。  詩篇には、アルファベット詩という形式のものがあるが、それは聞く者(読む者)に何かを覚えさせる為の形である。し... 続きをみる

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  • 詩篇69(メシア詩篇)

     この詩からの引用が新約聖書には多くある。22篇同様のメシア詩篇だと言えるかもしれない。つまり主は、ここに示された通りの苦しみを受けられたという事だ。それも、故もなく(4節)、不当に。その事を、まず「彼らは理由無しに私を憎んだ」(ヨハネ15:25)と引用しているのだが、本当に理由が無い訳ではない。... 続きをみる

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  • 詩篇68(これも必読でしょう)

     この詩の全体像を眺めたい。31節まではイスラエルの歴史(出エジプト、その後の荒野での旅路~カナン征服~シオンが神の家として選ばれる~イスラエルの周りの国々を打ち負かす~ダビデの勝利の凱旋)である。そして、それは実は、単なる歴史ではなく「救いのプロセスの青写真」であり、それを雛型として(同じ様なプ... 続きをみる

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  • 詩篇67(必読に値すると思います)

     祝福を求める詩、と言うより、祈りである。しかし僅か7節の短い詩の中で3度「祝福して下さい」と願うのは、祈りの本質(願い事ではなく賛美)から外れている(もしかしたら「御利益信仰だ」)と言われるかもしれない。しかし、それが神のメッセージのはずはない。  そもそも信仰とは、自分が信じたい事を勝手に信じ... 続きをみる

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  • 詩篇66

     この詩の特徴は、13節から主語が「私達」から「私」に変わる事だ。つまり12節までは、イスラエル(私達)にとっての共通した事柄(出エジプト)ゆえに喜び賛美せよ、という事を言っているのである。その様な大局観的な読み方をする事によって、「恐るべき神の御業」が何であるのかが分かる。  それでは13節以降... 続きをみる

  • 詩篇65

     収穫感謝の歌だとされている。確かに収穫は神の恵みだ。食事の際には感謝の祈りが相応しい。しかし、そんな事が教えたいのだろうか。いや、この詩の中には何か、秘められた神のメッセージがある。  詩の舞台は何処か。シオン(エルサレム)である。かつてエジプトで奴隷であったイスラエルの民が、神に救い出されて導... 続きをみる

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  • 詩篇64

     「恐るべき敵」とはアブシャロムか、サウルか、それとも近隣諸国の王か。誰から攻撃されているのか、それが問題だ。その敵は言葉の暴力を振るう(3~4節)。それも「全き人」に向けて(4節)だ。ただし「全き人」とは、罪の無い完全な人の事ではない。ノアのように、どんな時も神のしもべとして神と共に歩もうとする... 続きをみる

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  • 詩篇63

     荒野での逃亡生活でダビデは、気を失うほどの渇きを覚えた。と言っても、のどの渇きではない。神との交わりに渇いていたのだ。すなわち、御言葉を聞く事、賛美する事だ。そこに神は御自身を現される。  注目すべきは、その神との交わりを求めて賛美した場所をダビデは『聖所』と言う事だ。エルサレムにいるのではない... 続きをみる

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  • 詩篇62

     口では祝福する(すなわち、顔と顔を合わせる間柄だ)が、彼らは心の中では呪っていて、ダビデの命を狙っているという。息子アブシャロムと彼に与する家来達の事だ。悲しく辛い苦難だ。そんな中でダビデは「神こそ我が救い」と信仰を奮い立たせる。そして民に対しても「どんな時にも神に信頼せよ」と。それはもはや、ダ... 続きをみる

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  • 詩篇61

     息子アブシャロムに命を狙われるという苦悩の中でもダビデは神の守りを信じた。それが信仰というものなのだろう。しかし、エルサレムに帰りたい(逃亡生活を終えて、神の都で安心して礼拝したい)と願うのはもっともな事であるし、その願いに神は答えて下さった。それゆえダビデは言う。いつまでも王座を守り、主の御名... 続きをみる

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  • 詩篇60

     多くの場合、詩人の個人的な詩を神が用いて、神からのメッセージとしている、それが聖書としての詩篇だ。しかし60篇は表題にあるように、ダビデ自身が何かを教える為に書かれた詩である。彼は何を教えたかったのか。全体の文脈から読み取ろう。土台としては、神の民(ダビデ)の一時的な敗北(1~3節)がある。だが... 続きをみる

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  • 詩篇59

     忠実に仕えるダビデを妬んで殺そうとしたサウルは、まさに不正な裁き人(力ある者)だ。ヨブに罪があるから、と決めつけた友人達も同様だ。そんな彼らを罰して、とダビデは言う。それは、偽りを語る者を、もみ殻の様に吹き飛ばして、という事なのだ。彼らは夜、活動する(6節)。闇の力、サタンの働きである。そして「... 続きをみる

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  • 詩篇58

     力ある者達が不正な裁きをしている。何が不正か。それは、公正な裁きをしないことが不正なのであって、裁く事自体が不正なのではない。主も「正しい裁きをせよ」(ヨハネ7:24)と言われた。そう、この詩は「公正な裁きの大切さ」を示す詩だ。ゆえに、この詩は、不正な裁判官を「悪者共」と呼ぶ。ただし「不正な裁判... 続きをみる

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  • 詩篇57

     56篇とよく似た構造の詩であり、一つ一つの言葉からと言うよりも、全体のストーリーから一つのメッセージを受け取る詩であろう。そこで、理解のポイントは7節からだ。まず『私の心は揺るぎません』と詩人は言う。それは勿論、神を信じるが故であるが、もし真の神を知らなかったら潰れてしまったかもしれない、という... 続きをみる

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  • 詩篇56

     ガテの王アキシュ(アビメレク)の前でダビデは、気が狂った振りをしてまで逃れようとした。形振り構っていられない程の危険と恐れがあったのだ。それが詩篇56:1~7に表されている。ただ8節は、よくある嘆き訴えとは違う。神はダビデの逃亡生活を記録しているというのだ。そしてダビデは、その苦しみ(涙)を神の... 続きをみる

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  • 詩篇55

     ダビデには沢山の敵がいた。中でも筆頭はサウル王(義父)、次にはアブシャロム(実子)だろう。実に厄介な敵が揃ったものである。倒すのは重荷だ。負けても辛いし勝っても辛い。しかし、彼らなら何とかなる、と12節。事実、ダビデは勝利を得た。しかし、そうではなくて(彼らが敵なのではなくて)、共に礼拝した信仰... 続きをみる

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  • 売れ筋ランキング健闘中!

    昨日発売開始された『苦しくならない聖書の本』 ~福音の真理・命を守りたくて~ アマゾンの売れ筋ランキングで、瞬間最大風速を記録した。 6位! 今は20位台にいるが、巻き返したい。

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  • 詩篇54

     ジフ人がサウルにダビデの居所を密告した時の詩である。ダビデは52篇でもドエグに密告されていたが、いずれの場合も、その場所を襲われて死ぬことはなかった。神の守りであろう。だから私達も密告されても大丈夫、と言われてもピンと来ない。神は、この詩を通して何が言いたいのか。それは、救いについてである。  ... 続きをみる

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  • 本日、絶賛の中、発売開始!

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  • 詩篇53

     53篇は、14篇と殆ど同じである。だから片方は要らない、と言っていいか。それなら福音書も4つも要らないという事にもなる。いや、そんなはずはない。聖書である以上、その存在には意義があるはずだ。  14篇との違いは5節だ。特に『見よ。彼らが恐れのないところで、いかに恐れたかを』という一文は不思議だ。... 続きをみる

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