一人残ったクリーム
エリック・クラプトンの1974~75年の作品をリマスター+アンリリースバージョンやボーナストラック、ライブを網羅したCD5枚組スペシャルデラックス版を久し振りに聴いた。
元々は「461オーシャンブールバード」、「安息の地を求めて」、「ECワズヒア」、という邦題のレコードだが、真ん中のは原題が There's one in every cloud (直訳は「まあ、どこにでも、そういう奴が一人ぐらいいるものさ」)である。それがどうして「安息の地を求めて」になるのか、と思うが、おそらく初めの2曲が、古いゴスペルのカバーだからなのだろう。加えて、とてもスピリチュアルな曲もふんだんにある(て言うか、ブルースという音楽自体が、そもそもニグロスピリチュアルからの派生(それがゴスペルとブルース)なのであって、スピリチュアルだ)からだ。
とにかく、まだ若かった頃のクラプトンは、ライブだとさすがに少し尖がってて楽しい。だって、その頃って、まだ29か30歳ぐらいだからね、クラプトンも。
なんにしても、思い出深い、哀愁の3枚だ。
特に「安息の地を求めて」は、1975年のクラプトンの日本での2回目のコンサート、その会場で買ったレコードなので(今はもうレコードは持ってないけど)懐かしい。て言うか、大好き。
しかし、若いのに、枯れ過ぎだよ。
Eric Clapton - "Better Make It Through Today"