預言書としての詩篇(から始まって、今や、様々)

愛される詩篇。その麗しさだけでなく、嘆き、呻きも共感を呼ぶが、預言書としての深い真実があることを解きほぐす。そのほか、つれづれに。

預言書としての詩篇(から始まって、今や、様々)の新着ブログ記事

  • 詩篇24

     契約の箱(神の臨在の象徴)が王宮に運び入れられた時の歌だと言われる。しかし、創造主なる神は、箱などに収まるようなお方ではないと、この詩は表明するのである。逆に、クリスチャンの体が聖霊なる神の宮であると聖書は言う。その集まる所に主も臨在される。まさに、エクレシア(召し出された者の群れ)である教会が... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇23

     主イエスが私の羊飼い。だから安心、安全、乏しいことがない。確かに。だが、たとえ死の陰の谷を歩くこと(絶体絶命というような状況)があっても恐れないと、私達は言えるだろうか。いや、高い所から落ちそうな時、恐怖を感じるのが普通ではないだろうか。そう、ここで聖書が言う『恐れない』のは『わざわいを』であっ... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇22(クリスマスのメッセージ)

     主の受難を預言した「十字架の詩篇」である。その預言の通り、主は十字架の上で『わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか』と叫ばれた。本当なら、罪ある人間である私達が神から見捨てられるべきなのに、御子が代わりに見捨てられて下さった。信じる者の罪を赦すためだ。その為に(見捨てられて死ぬ... 続きをみる

    nice! 3
  • 詩篇21

     20篇において、神の民は王の為に祈り歌った。その祈りに神が答えて下さったゆえ王は勝利を取れた。その感謝の歌、それが21篇だとされている。すなわち、これは王の王キリストの勝利の歌なのである。  ただ8節以降は神の裁きが記されている。神を憎む敵共を一人残らず見つけ出し地獄の炎で焼く、と。それは未信者... 続きをみる

    nice! 2
  • 詩篇20

     聖書は、神から人間(私)へのラブレターだと言われる。確かにそうだ。だが、聖書の言葉を何でもかんでも自分に当てはめていいというわけではない。例えば『主があなたの願いどおりにしてくださいますように』と聖書が私に語りかけているのだから、私の願いが何でも叶うはずだ、と考えてはならないのである。何故なら、... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇19

     6節までは宇宙について、7節以降は主の戒めについて、と2つの話に分かれているように思えるが、そこには一本の筋が通っている。それは「神の秩序」だ。  まずは宇宙。それは規則正しく動いている。それは決して偶然にできたものではない。全能の神の御手の業である。ゆえに、天は神の栄光を証しし『大空は御手の業... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇18 ③

     表題にある通り、この詩はダビデの実体験(サウルの手から救われたこと)を歌っている。だが、それにしては、やや誇張されていると感じる。例えば『私は私を憎む者を滅ぼしました』だが、ダビデを憎んだサウルを、ダビデは殺さなかったのに、滅ぼしたとは言い過ぎだ。  詩篇は讃美歌集であると同時に、預言書としての... 続きをみる

    nice! 2
  • 詩篇18 ②

     ダビデの祈りが神に届き、神は『天を押し曲げて降りて来られた』。それは、単にダビデを助けるためだけのことではない。『この主を呼び求めると、私は、敵から救われる』というダビデの言葉が、実は、人間の救いのことをも指している(ローマ10:13参照)のと同じだ。そう、まさしく神は、救いの道を開くために『天... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇18 ①

     サウル王から命を狙われるという絶体絶命の危機に、ダビデは神に祈った。すると、その祈りが神に届いた(命が救われた)というのである。さすがは信仰者ダビデというところか。ところが、そのダビデでさえ、子供が助かるようにとの祈りは神に届かなかったのである。  「神に届く祈り」と「届かない祈り」の違いは何か... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇17

     神に心を調べられても何も見つからない、とダビデは言うが、それは本当か。彼は、それほどに完璧な人間だっただろうか。いや、不倫もしたし、その夫を騙して死に至らしめもした。どこが『無法者の道を避けた』と言うのか。事実、彼は自らの罪を認めて、それでも「あまり厳しく責めないで下さい」と詩篇6:1で、神の憐... 続きをみる

    nice! 1
  • 聴けます!

    いつも自分の説教を録音していて、あとで必ず聞く。客観的に、どこが良かったか、どこが良くなかったか、どこをどうするべきだったかを自分の学びとするためだ。 昔、ロックギタリストだった頃も、そうして自分の演奏を聴き直すのが常だった。それをするかしないかで成長の度合いが変わるからだ。 自己満足ではなく、第... 続きをみる

    nice! 2
  • 哀愁の・・・

    いつ頃からか、どうもおかしいとは思っていた。衰えたな、とも。 エリック・クラプトンだ。 しかし、それは単なる老化によるものではなく、なにやら体の不調でギターが思うように弾けなくなってるらしいという事を知った。 ジェフ・ベックは全然衰えてないのに残念だ。 昔の(クリームの頃の)クラプトンは憧れだった... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇16

     土地の分割に使う「測り綱」(巻き尺の代わりのもの)が、自分の好む所に落ちた(その土地が自分のものになった)というのだが、どんな土地を好んだのだろうか。悪い土地を好む人はいない。例えばロトは、豊かな土地を選んだ。しかし、人間的な目で見た「良い土地・条件」は、必ずしも良いとは限らない。それはロトの結... 続きをみる

    nice! 1
  • 近日発売!

    一般の出版社から近日発売予定の新著(聖書の解説本)の本文の編集・校正が終わり、タイトルも決定し、著者紹介、本の紹介の文章も出来上がり、あとは表紙のデザインだけ。ただいまデザイナーさんが考案中。いくつかの材料(キーワード、画像)は提示したけど、それらが使われるのか、全く予想外のものが出て来るのか、楽... 続きをみる

    nice! 2
  • 詩篇15

     神に従って生きる(正しく歩み、義を行う)人、『その人は』こんなことをしない、と3~5節まで続く。つまり、それが信仰者の生き方だ、ということである。そして、その人は『決してゆるがされない』。  具体的には、どんな生き方をするというのか。まず「利息を取らない」。ということは、貸した分は返してもらって... 続きをみる

    nice! 2
  • 詩篇14

     1~3節は、ローマ3章で引用されているように「全ての人は罪に捕らわれている」ということを言っている。皆が不法を行っている、ということだ。で『不法を行う者らは誰も知らないのか』と続くが、ここで詩人は、何を言いたいのか。不法を行う者らが「知らない」のは「何」か。とにかく、彼らは、何かを知らないがゆえ... 続きをみる

    nice! 2
  • 詩篇13

     『いつまでですか』と、4度叫ぶ詩人。苦しみの中での呻きのような祈り。それが、この13篇である。そのような姿は「信仰の勇者」には見えないかもしれない。しかし、果たして、苦しむことは不信仰なのか。信仰者はいつでも弱みを見せず、強く雄々しくあるべきか。確かに聖書は「いつも喜び、全てのことに感謝せよ」と... 続きをみる

    nice! 1
  • Amazing Praise

    2001年に作って録音した曲。 元ネタは、有名なゴスペルの「アメイジング・グレイス」。 日本語では「驚くばかりの」だ。 ゴスペルと言えば、大人数で元気よく英語で歌う、そんなスタイルが人気であり、 迫力もあっていいのだが、 私の場合、一人で歌うので、寂しい。 多勢に無勢。太刀打ちできない。 しかも、... 続きをみる

    nice! 3
  • 詩篇12

     世の中で、卑しいことが崇められているときには、悪者が至る所で横行する、とダビデは言う。それはそうだろう。そうなるに違いない。残念ながら本当のことだ。が、アーメン! とは言いにくい。  あえて、そんな嘆きの言葉で詩を結ぶのは何故か。この詩は、形式的には、「悪者が横行する」という結びの句に対して、「... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇11

     言葉(音)は、空気の振動によって耳に届く。それが「聞く」ということだが、その聞いた言葉が心を動かす。時には、それが更に心の奥底に深く刺さる場合がある。それを「魂に届く」と言うのだろう。  さて、「誰か」がダビデの魂に言う。『鳥のように、お前達の山に飛んで行け』と。それは、鳥のように「何かに身を潜... 続きをみる

    nice! 2
  • 暑いけど

    運動不足こそ諸悪の根源と悟って軽い運動を始めてから約3週間、体調がよくなってきた気がする。 すると現金なもので、運動が楽しくなってきた。 問題は、いつまで続くか。 出来れば、このまま続けていきたい。 還暦まであと1年8か月。元気なおっさんを目指す。

    nice! 1
  • 詩篇10

     悪が栄える陰で『不幸な人は、強い者によって砕かれ、うずくまり、倒れる』。そのような現実を見ることがある。それゆえに悪者は『神は忘れている。顔を隠している』と、神を侮る。  面白いのは、彼らは、神の存在を否定してはいない、ということだ。ただ、侮っているのである。『私は揺るぐことがなく、代々にわたっ... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇9

     「アルファベット詩」と呼ばれる詩であるが、肝心なのは形式ではなく、内容だ。この9篇は、神に背を向ける人々に対する裁きと共に、「貧しい者を神は決して忘れない」と宣言する。  すると、聖書は、貧乏は良いことだと言うのだろうか。確かに「金持ちが天国に入るのは……難しい」と主は言われたし、「貧しい者は幸... 続きをみる

    nice! 2
  • 編集・校正中

     今、近々発売予定の書籍の編集・校正作業をしているのですが、これがまた大変細かいシビアな作業で、出版社様にはご苦労をおかけしております。  今度の本は、自叙伝ではなく、聖書についての(解説)本です。それも、キリスト教出版社からではなく、一般の「G書房(仮名)」から出ます。  発売日等、決定次第、こ... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇8

     宇宙の余りの壮大さのゆえに『人とは何者なのでしょう』とダビデは言う。よく言われるように、広い宇宙から見れば人間など、踏みつぶしても気付かない虫のようにちっぽけな者なのである。なのに神は、気付かないどころか、『これを心に留め、顧み』て下さった、というのだ。なんという恵みだろうか。その恵みの大きさに... 続きをみる

    nice! 1
  • 若気の至り

    パソコンの古いデータの深層フォルダを探ってみたら、若かりし頃に作り録音した音楽ファイルを多数見つけた。 聴き返してみたら、まあ、歌は下手くそだけど、サウンドはアグレッシブでナイーブ。 ハードロックあり、ダークなプログレあり、R&Bあり、カントリーロックありーの、もう、カオス。 30年前のキリスト教... 続きをみる

    nice! 1
  • 自叙伝2

    二冊目の自叙伝。2013年刊。 これは在庫あり。 て言うか、売るほど残ってる。 (売れ残ってるとも言う) 新品ご希望の方は、私にコンタクトを。

    nice! 2
  • 思てたんとちがう

    2011年、東北は福島県いわき市から避難して、2年間は福岡の久留米市に住んだ。 住んでみて驚いた。 福岡は、 冬が寒い! 雪も降るし! 九州だから南国と思い込んでた。 もやもやっと、騙された感に包まれた。(誰も騙してないけど) それでも、やっぱり夏は暑い。そこはさすが九州なのだ。

    nice! 4
  • 詩篇7

     6篇と同じく「嘆きの祈り」から始まっている。が、6篇とは違って7篇では、この苦しみは自分のせいではない、とダビデは言う。  問題は、何故、神のしもべが、いわれなき苦しみを受けるのか、だ。「信仰を持てば、神が守って下さるのだから、苦しみに遭わないはず」と考える人にとっては、「神を信じても苦しむのな... 続きをみる

    nice! 2
  • 日曜は働くな? 2

    じゃあ、牧師も休んでよかですか?

    nice! 1
  • 今なら受けるかも

    1988年に作曲したオリジナルの賛美曲。 プロギーでアンビエントかつブルージー。 No other like this, I think. こんなのが受け入れられる時代じゃなかった。 曲名書くのを忘れてた。 「牧歌」 ↓ アイコンをクリックすると聴けます。

    nice! 2
  • 過ぎたこと

    むかし、「プログ DE ぶろぐ」ってタイトルのブログを書いてた。 プログレッシブロックの中でも、特に辺境の(ボリビアとか)、そして変態なアルバムをレビューしてた。 コアなファンが数人いた。 けど、ブログサイトサービスの廃止で公開停止。 データを残しておけばよかったなあ、と後悔。 もう一回おんなじこ... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇6

     苦しみのあまり、嘆きで疲れ果て、涙の海で溺れそう……そんなダビデだが、そのような状況を招いたのは、自分の罪のゆえであることを彼は認めている。恐らく、バテ・シェバとの一件(及び、部下殺し)であろう。本来なら、責められて当然、神が憤るのも当然。自分のせいなのだから、どこにも言って行く先が無い。しかし... 続きをみる

    nice! 2
  • 詩篇5

     ダビデを殺そうと待ち伏せし、罠を張り巡らせている敵がいる。「だから彼らから私を守って下さい」という嘆きの祈りから、この詩は始まる。ダビデが狙われる理由、それはダビデが王という特別な権威・地位にあったからだ。それは私達一般人には無縁なことと思えるかもしれない。しかし、そうではない。何故なら、ダビデ... 続きをみる

    nice! 1
  • 日曜は働くな?

    トラディアン派(真実派)主幹。 鳥栖、大野城、福津の三ケ所の教会を兼牧しています。 でも、体は一つですから。 身が持ちません。 日曜は、へとへとです。 🤣

    nice! 2
  • 詩篇4

     ダビデが息子から命を狙われるという危機を、主によって脱したのちに書いた詩である。だが、そこには、感謝ではなく、叫びとも言うべき祈り・願いが記されている。ダビデには、なおも命の危険が迫っていたのだ。しかし、決して失望ではない。ダビデは、今度もまた主が助けて下さるという確信があった。『あなたは、私の... 続きをみる

  • マジか

    誰が書いてくれたのか知らないけど、今もまだ、そのサイトは閲覧できる。 この3ばんめに出て来る。 そのリストの中では多分、一番の無名だろうけど。

    nice! 1
  • 詩篇3

     ダビデは、神の目にかなって、選ばれた王だ。ならば祝福されるはず、と考えるのは当然である。しかしダビデは、王であるにもかかわらず、命を狙われて逃亡生活を強いられた。それも、実の息子アブシャロムから命を狙われたのである。  何故、そのような災いにあうのか。罪を犯したからか。確かに、ダビデはバテ・シェ... 続きをみる

  • 自叙伝

    2002年に、いのちのことば社フォレストブックスから出版された。これがきっかけでNHK教育テレビから出演依頼が来た。 けど今はもう版元在庫切れでほとんど手に入らない。アマゾンで中古があるくらいで、新品は、あるネットショップでは1万2000円ほどの値がつけられている。(驚!)

    nice! 4
  • 詩篇2

     詩篇の預言書的側面を示すのが、この第二篇(メシア詩篇と呼ばれているものの一つ)である。1~2節にある通り、指導者達は手を組んでキリストに逆らった。指導者に限らず「国民」もである。特に、1節の「つぶやく」は、1:2の「口ずさむ」と同じ単語であって、人々は単につぶやいたのではなく、いつも神に逆らうこ... 続きをみる

    nice! 1
  • 詩篇1

     詩篇には「嘆きの祈り」が満ちている。それでも「讃美歌集」である、というのは何故か。それは、主は必ず助けて下さる、という信仰のゆえに、苦しみの中でも「主こそ神である」と告白する(それが賛美だ)からである。もし、その信仰が無ければ、残るのは嘆きだけだ。そこには救いが無い。希望の光が無い。だから、そん... 続きをみる

    nice! 1